特別対談企画 いま医療・介護の現場で働く人に知って欲しいこと

ライフネット生命保険株式会社 医長 土屋 信

土屋 信 (つちや・まこと)
ライフネット生命保険株式会社 医長
日本産婦人科学会専門医
日本保険医学会評議員
日本医師会認定産業医

フォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司

廣田 祥司(ひろた・しょうじ)
フォーユーメディカル株式会社 代表取締役
東京大学医学部研究生(医療コミュ二ケーション学分野)修了
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科(MBA)修了
社団法人日本医院開業コンサルタント協会 代表理事

司会

廣田社長、土屋医長、本日はよろしくお願いします。
まず始めに両社の使命をお聞きしたいと思います。
では、廣田社長から@Benefit(アットベネフィット)の使命を教えていただいてもよろしいでしょうか?

はい、よろしくお願いします。
@Benefitは、医療福祉分野で働く方々に大企業並みの福利厚生を提供したいという想いで立ち上げました。
土屋医長はご存じかと思いますが、医療福祉分野の福利厚生制度はまったく未整備の状態ですよね。いわゆる病院のような大きな組織は、それなりに充実していますが、クリニックなどの比較的小規模な組織では、ほとんどない状態です。
私は医療・介護機関の経営をサポートする中で、この福利厚生制度が未整備という状態をずっと問題だと考えていました。
今回JTBグループのJTBベネフィットの協力を得て大企業並みの福利厚生制度を安価に提供できるようになりました。
@Benefitを通じて、医療・介護従事者に対し、豊かな暮らしと充実した学び、そして快適な職場環境づくりをサポートして行きたいと考えています。
フォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司
ライフネット生命保険株式会社 医長 土屋 信
医療福祉分野で働く就業者の約75%が女性ですよね?他の職業でも同じだと思いますが、30代から40代の働き盛りの女性が子育てによって職場を離れてしまい、非常に厳しい状態ですよね?
フォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司
はい、そのとおりです。今後、日本の生産年齢人口は確実に減少していくのですが、それは、医療福祉分野においても同様です。
私たちは、30代から40代の特に女性に対して快適な職場環境づくりをサポートして、その労働力減少にも一役買いたいと考えています。
司会

土屋医長、ライフネット生命も、30代から40代を中心とした子育て世代をサポートしたいという想いは同じですよね?

ライフネット生命保険株式会社 医長 土屋 信
そうですね。ライフネット生命は、主にインターネットで保険を販売することで、様々なコストを抑え、保険料を安くしようと考え設立したのですが、特に重視したのが、子育て世代です。
ただ保険料を安くしたらいいという話ではなく、私たちは、子育て世代の保険料を安くして、安心して子どもを産み育てて欲しいと考えています。
また、保険に対して多くの方が抱いている「保険は難しい」というイメージを払拭すること、これも大切な使命だと考えています。
なるほど。そういう意味では、両社には共通する部分がありそうですね!
フォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司
司会

廣田社長、土屋医長、ありがとうございました。
次に医療福祉分野で働いている方々の現状についてお話していただいてもよろしいですか?

ライフネット生命保険株式会社 医長 土屋 信
医師として、感覚ではありますが、昔はナイチンゲールのような使命感、慈愛の精神みたいなものを持った看護師が多いと感じていました。
しかし、最近は、仕事に充実感を持って取り組みにくい環境になってしまったのか、過酷な現場に耐えられない、というように感じられます。
おっしゃるとおりです。
今までは、働いている方々の使命感というか、気持ちに頼っていた部分が強いように感じていました。
しかし、現在はそのような人の使命感というか気持ちでは継続できない状態になっている、ということでしょうね。
フォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司
ライフネット生命保険株式会社 医長 土屋 信
そうそう、仕事も大事だけど、それとは別の充実感が必要だと思います。
仕事にストレスはつきものだけど、医療・介護現場のストレスは比較的強いと思うし、特に使命感を持っている人のほうが、ストレスを溜め込みやすいんだと思います。
それに患者さんも人間だから働いている人のストレスが伝わるし、そういう意味でも緊張感が高いから余計にストレスがかかっていますよね。
そうですよね。
土屋医長もおっしゃっているように、医療・介護現場のストレスは他の産業と比較しても強い方だと思いますし、過酷な労働環境であると思います。
今まではそこで働くスタッフの使命感に支えられて何とか維持できてきたのですが、これからは若い労働力がますます減っていきます。
医療・介護の現場においては深刻な人手不足が現実となり、現場への負担はより一層重くなり最悪の場合医療・介護の崩壊にもつながりかねません。
しかもこのような状況にも関わらず、医療福祉分野では福利厚生制度をはじめ労働環境の整備がほとんどされていないのが実情です。

だからこそ医療・介護業界を担い、今後もこの分野を支える原動力となる人材を確保するために、前向きに仕事に取り組める労働環境を整備する必要があります。特に女性は家事や出産、育児を抱え、仕事との両立が難しい現実にあります。
それを少しでも解消することに役立ちたいと思い、アウトソーシング型の福利厚生サービス@Benefitを開始したわけです。
フォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司
ライフネット生命保険株式会社 医長 土屋 信
ところで、福利厚生アウトソーシングとは具体的にどういうサービスなんですか?
@BenefitはJTBベネフィットの協力を得ているのですが、全国に1,000店舗もの窓口があります。そのJTBベネフィットの「えらべる倶楽部」というものを提供しており、主に旅行やレジャーなど生活に密着したもの中心に提供しています。
フォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司
ライフネット生命保険株式会社 医長 土屋 信
なるほど。それで御社のサービスに加入している診療所などは、例えば旅行に行きたい場合、自分で探して申し込みより、その「えらべる倶楽部」を使ったほうが、割安になるということですね。
そうです。また、旅行以外にも、例えば、テーマパークやスポーツクラブなどを会員価格で利用できますし、マッサージや整体、エステなどの料金の割引など、多彩なメニューを取り揃えています。
フォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司
ライフネット生命保険株式会社 医長 土屋 信
なるほど、それはいいですね!
確かに医療・介護の現場では、そのようなサービスは、まだまだ浸透していないようですし、少しでもリフレッシュの機会が増えることは大切ですよ。
ありがとうございます。
ところで、御社は生命保険会社ということで、さきほど子育て世代を応援しているとのことですが、実際、どのような取り組みをされているのですか?
フォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司
ライフネット生命保険株式会社 医長 土屋 信
まずは、インターネットを主な販売経路としている保険会社ということで、都市部と地方の格差を解消できる部分でしょうか。
やはり、地方では他の保険会社でも営業所がなかったりと保険という大事なインフラに触れる機会が絶対的に少ないと考えています。
そういえば、私、北海道の田舎の生まれなのですが、地元に保険会社は1社、2社ぐらいしかなかったように記憶しています。
確かに今はネット銀行、ネット証券など金融サービスもネット化していますから、当然の流れなのかもしれませんね。
フォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司
ライフネット生命保険株式会社 医長 土屋 信
はい。後は、ネット販売に注力することで、営業職員の人件費を削減したり、店舗を持っていないことで様々な経費を削減して、子育て世代の方々にお手頃な保険料で保険を提供していることですね。
なるほど。ところで、子育て世代は、20代から40代の方々が中心かと思いますが、やはり、女性のご契約者が多いのですか?
フォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司
ライフネット生命保険株式会社 医長 土屋 信
女性のご契約者の割合は、35%くらいですね。
そうなんですね。もう少し多いのかと思っていました。
フォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司
ライフネット生命保険株式会社 医長 土屋 信
インターネットを主な販売経路とする生命保険会社ということが要因なのか、開業時から男性の方が多かったですね。
なるほど。確かに私は全く抵抗ないのですが、人によってはネットで保険に入ることに、抵抗があったのかもしれませんね。
そういえば、女性向けの医療保険を販売されていましたよね。
フォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司
ライフネット生命保険株式会社 医長 土屋 信
はい。2014年5月に当社ではじめて女性向けの医療保険を発売しました。
入院、手術を保障する基本的なコースに加え、がん、3大生活習慣病、先進医療に備える充実した2コースの医療保険なのですが、最 大の特長は、女性特有の疾病、乳がんや子宮がんなどで入院した場合、入院給付金が上乗せされるところです。
司会

では、最後に両社のサービス向上にむけ取り組んでいることを教えていただきたいと思います。

私ども@Benefitは、独自のサービスとして「学び」という部分の焦点をあててメニューを増やして行こうと考えています。
現在は、実際に会員の方からアンケートを募ったりして、気付きであったり、要望を私どものサービスセンターに寄せていただいています。
それらの要望を今後、医療・介護従事者に求められるメニューを提供して行こうと考えています。
フォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司
ライフネット生命保険株式会社 医長 土屋 信
ライフネット生命では、既に始めていることですが、医療保険の給付金について簡単に請求できる「簡易請求」というものがあります。
今まで給付金の請求は、医師の診断書が必要で、ご契約者さまに取得していただいていました。ご存じのとおり、医師の診断書を取得するには、数千円の費用と数日から1週間程度、長い時には2週間以上の時間を要します。
ご契約者さまの立場にたつと、費用も時間もかかるから、請求するのをやめたり、と本来の保険の役割を果たせていないのでは、と考えました。
そこで、ライフネット生命では原則、診断書ではなく、病院・クリニックの窓口で簡単にもらえる診療明細書のコピーと領収書のコピーで請求できるようにしました。
もちろん、がんなどの3大生活習慣病など、どうしても医師の診断書が必要なものもありますが、短期の入院、手術でも必ず請求していただきたいとの想いから導入しました。今後もご契約者さまにとって便利なサービスを提供していきたいと考えています。
司会

本日は、長時間にわたり様々なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

ライフネット生命保険株式会社 医長 土屋 信
ありがとうございました。
ありがとうございました。
フォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司

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医療・介護の現場で働く「あなた」に知ってほしいこと
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